外断熱住宅3つのこだわり 高気密/高断熱(外断熱)/24時間計画換気

最近の世の中は、右を向いても、エコ、左を向いても、エコ。
全ての世の中の方向が環境を守るという大きな目標に向けられています。
世界中の国々で、大きく自然環境を破壊している中での地球規模での自然環境への政策が提案、または、目標設定がなされるようになって来ました。
我々の手掛けている住まい造りも例外ではありません。太陽光など、自然エネルギーを取り入れた住まい造りには、国も惜しまず資金的な応援も含めて環境に優しい住まい造りを推し進めている現在、当社が推奨する外断熱住宅の3つのこだわりを体感して欲しいと思います。
その3つのこだわりとは、高気密、高断熱(外断熱)、換気(24時間計画換気)です。
この3つの性能がバランス良く機能してこそ、快適な住いと言えると思います。
当社のオリジナル工法の、HBS工法は、他にも特に構造にこだわり、昔から培われた匠の技としての優れている部分をしっかりと継承し、日本の風土に合った住まい造りを奨めています。

こだわり1「高気密」

こだわり1「高気密」

これまでの住まい造りでは、外気を出来るだけ取り入れた「風通しの良い家」が一番住みやすいと考えられてきました。それは、日本の夏を凌ぐ昔から受け継がれてきた住まい造りの方法です。今の時代でも、その考え方を否定しようとは思っていません。むしろ上手に風を取り入れることによって快適な生活が出来る事は、これまでの経験から実感できるところです。しかし昨今の地球温暖化の影響によって、様々な異常気象の現象が地球上の各地で発生するようになった今、「風通し」だけに頼って快適な「家族団らんの生活」が得られるでしょうか。

そこで考えられるのが、取り入れる外気を必要なだけ取り入れられる、計画された換気性能です。暖房にしても、冷房にしても効率良く利用し、無駄なエネルギーを使用しない工法で、室内環境を造り上げていく事が、これからの環境維持に繋がっていくと思います。そこで、室内空気の汚れた空気を効率良く外に排出する為に、「すきま風」と言われる計画性のない外気の進入を防ぐ為にも、気密を高くしていく必要があります。

こだわり2「高断熱(外断熱)」

こだわり2「高断熱(外断熱)」

高断熱と言う構造には色々な方法があります。 断熱性能を上げる事だけを目的とした工法であれば、壁の中に断熱性能の高い断熱材を入れるか、厚みを厚くしてあげれば、断熱性能を高くすることが出来ます。
しかし、暖かい室内環境を造る事はできますが、断熱性能を上げる事によって、外気と室内温度差が大きくなり、壁の中の結露が発生しやすい環境を造ってしまうという事があります。それによってカビや、ダニが発生して抵抗力の少ないお子さんや、お年寄りの健康を損ねる原因になってきます。

そこで外断熱の工法が必要になってきます。
壁の密閉している部分「気密ライン」の外側に、性能の高い断熱材をムラ無く万遍に建物全体を覆う事によって、壁の中の結露を防ぐ事ができるのです。しいてはカビや、ダニの発生を抑える事が出来るという事です。
この様に、断熱材を施している部分が、柱(構造材)の中なのか、外側なのかによって、建物が人体に与える影響が大きく違ってくると言うことを、内断熱、外断熱の違いとして覚えてほしいと思います。

こだわり3「24時間計画換気」

こだわり3「24時間計画換気」

私が家造りを続けている中で、一番大事なことはこの換気だと思っています。
私が育った栃木県の那須町と言う山の中の住まいは、
家の中の囲炉裏で火を燃やして料理の煮炊きをする事から、
屋根の両側(三角の部分)は何も無く、煙の煙突の役割をしていました。
その頃は換気なんて言葉も知らない時代でしたが、現在はしっかりとアルミサッシが入り、壁や天井も、クロスなどで、隙間無く貼ってしまう事から室内の空気を入れ替えする事も出来ない住まいが多くなっています。

最近になって24時間換気が義務付けられていますが、これも形だけの換気方法で、住む方の健康を考えた換気方法とは言えません。
何故なら、住まいにはクローゼットもあり、押入れもあり、納戸もあります。そこは、生活の中で一番汚れたものを入れる場所になりますが、その部分の空気の流れを考えていない。一晩ゆっくりとお休みになった布団、寝ている時に体温調節の為にかく汗は、平均でコップ一杯といわれていますが、通常はそのコップ一杯の水分を含んだ布団を押入れに入れて戸を閉める。押入れの中はどうなりますか。その押入れの中の換気を考えず、室内換気といえるでしょうか。

  私の換気への考え方は、気密を高くして、決めたところからのみ外気を取り入れ、室内の空気の移動経路を決めてあげて、室内の空気の淀みを無くすような換気を考え、室内の空気を最後に押入れに移動し、外に排出する事で、室内もさることながら、押入れの中も新鮮な空気が流れて、湿った状態から開放されるという事です。押入れの中も満遍なく空気が行き来できるような工夫も施された工法となっています。